健康で艶のある髪質にする椿油がアモーレパシフィックの母体となる最初の製品でした。その後も優れた研究成果と優秀なヘアーケア商品を次々と発売してきたアモーレパシフィックは、韓方薬材の研究をもとに1973年、「ジンセン(Ginseng)サンミシャンプー」を発売しました。そしてアモーレパシフィック技術研究所が長年続けてきた韓方と脱毛症状に関する研究は2008年、韓方と脱毛症状の研究成果の集大成である「呂(リョ)」の発売で実を結びました。

「呂」には柏子仁（ ペクジャイン）、朝鮮人参や蜜などの材料を煮込み抽出したエキスのキョンオクサンなど、アモーレパシフィック技術研究所が発見した韓方成分が使われています。さらにリポソーム(Liposome)システム、変形エソソーム(Ethosome)システムなど、有効成分を頭皮になるべく多く吸収させるための最先端技術も使われています。

特に「呂、滋養潤毛」ラインは2009年脱毛防止用医薬外品としてシャンプーとエキスを発売しました(関連法規の改正により2017年6月から機能性化粧品へ転換)。そして翌年「脱毛防止韓方材料の効能研究および製品開発技術」により大韓民国技術大賞知識経済部長官賞を受賞しました。なお、2011年には大韓民国技術革新経営大賞製品(技術)部門、大賞を受賞しています。

2012年には、天然材料(黃芩、甘草)からなる有効成分を中心に脱毛症状の研究に注力した結果、第3世代の製品からは現代人の頭皮と髪質のケアのため、頭皮の鎮静効果がある生姜、緑茶成分を組み合わせたヘソダンを開発、適用しています。

また、昔から頭皮の健康のために使われてきた朝鮮人参をアモーレパシフィック独自の新工法で有効ジンセノサイドを高濃縮させた第4世代の脱毛症状ケア素材GinsenEX™を新たに開発しました。圧力の差を利用して朝鮮人参に含まれているジンセノサイドを低温状態で高濃縮させた抽出物であるGinsenEX™は、細胞実験で効果が確認され、学術論文にも掲載され、脱毛症状の緩和効果は人体適用臨床にて確認されました。このような革新的技術が認められ、2015年には新技術認証(NET)を獲得しました。

アモーレパシフィック技術研究所は今後とも天然物由来の有効成分を利用して、伝統的な韓方医学と現代の最先端技術を組み合わせて頭皮と髪のための最善のソリューションを提供するために努力していきます。