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アモーレパシフィックグループ、2020年経営成果

Global 2021-02-04
  • アモーレパシフィックグループの2020年売上4兆9,301億ウォン、営業利益1,507億ウォン
  • 2021年売上5兆6,000億ウォン、営業利益3,800億ウォン達成目標を提示

アモーレパシフィックグループが2020年4兆9,301億ウォンの売上と1,507億ウォンの営業利益を記録した。これは、前年同期比売上は21.5%、営業利益は69.8%減少した数値だ。

昨年アモーレパシフィックグループは、新型コロナの影響で厳しくなった対内外の事業環境を克服するために努力した。韓国国内はもちろん、世界的にソーシャルディスタンス政策が取られ、グローバル観光客が急減することによりオフラインチャンネルが特に打撃を受けた。これを打開するためにデジタルマーケティングを強化し、eコマースチャンネルに積極的に乗り出すことで、オンラインチャンネルでは有意味な成果を達成した。

アモーレパシフィックの国内事業は、オフラインチャンネルの売上減少と人件費など費用支出により営業利益が全般的に下落した。しかし、国内オンラインチャンネルの場合、デジタルプラットフォームとのコラボ強化及びマーケティング方式の多様化により高い売上成長を成し遂げた。Sulwhasoo「滋陰生ライン」とLaneigeの「Neo Cushion」、IOPEの「Retinol Expert」、Ryoの「滋養潤毛」など、主要商品の売り上げが良くブランド競争力も高めた。SIENU、LABO-Hなど、プレミアムターゲットの新規ブランドをローンチし、新成長ブランドであるCUBE ME、BRO&TiPS、Be READYなどで差別化された商品を次々に披露した。

海外でも新型コロナの影響が続き、売上と営業利器共に下落した。しかし、デジタルマーケティングを強化したオンラインチャンネルでは成長が著しかった。光棍節(こうこんせつ)と6.18セールなどの中国の大型オンラインショッピングイベントでSulwhasooを中心に大きな成果を出し、商品カテゴリ及びチャンネルポートフォリオ強化を通じて再跳躍の土台も設けた。オフラインチャンネルの再整備及びマルチブランドショップ入店などを通じて収益性と成長性の確保にも注力した。

今年アモーレパシフィックグループは強いブランド育成及びデジタル大転換、事業の体質改善に拍車をかけ、5兆6,000億ウォンの売上と3,800億ウォンの営業利益を達成する計画だ。このためにブランドの固有価値と時代精神を反映した「エンジンプロダクト(Engine Product)」を集中育成していく。eコマース分野における30%以上の売上成長も目指す。これを達成するために国内外メジャープラットフォームとのコラボ関係を強化し、ライブコマースなど多様なマーケティング力量を強化していく方針だ。この他、収益性のある成長を成し遂げるために事業体質改善作業も持続的に行い、健康機能食品及びダーマコスメティックなど新成長エンジンにも投資を拡大する予定だ。

2020年主要ビューティ系列会社の経営成果

AMOREPACIFIC : 売上21%減少した4兆4,322億ウォン、営業利益67%減少した1,430億ウォン

主力系列会社であるAMOREPACIFICは、4兆4,322億ウォン(-21%)の売上と1,430億ウォン(-67%)の営業利益を記録した。韓国国内の事業売上は前年同期比23%減少した2兆7,064億ウォン、海外事業の売上は16%減少した1兆7,453億ウォンだった。

  • AMOREPACIFICの韓国内事業 : 売上2兆7,064億ウォン(-23%)、営業利益1,172億ウォン(-63%)

    AMOREPACIFICの国内事業は流動人口の減少、外国人観光客の急減により免税などオフラインチャンネルでの売上が下落した。デジタルチャンネルへの入店拡大、オンライン専用ブランドのローンチ、ライブ放送の活性化などでオンライン売上は前年比約50%成長した。

    ラグジュアリーブランドは、新型コロナ及びチャンネル再整備の影響によりオフラインでの売上が下落したが、デジタルプラットフォームとのコラボを強化することでオンライン上での売上は高い成長ぶりを記録した。Sulwhasooは「潤燥エッセンス」、「滋陰生」など、高機能性ラインを集中的に育成し、ラグジュアリーブランドの資産を強化した。HERAは、リップとFace Makeupのポートフォリオを拡大し顧客の裾野を拡大、VITAL BEAUTIEは、インナービューティ市場に集中し顧客のニーズに対応した。新規ブランドであるSIENUもローンチしブランドポートフォリオを拡張した。

    プレミアムブランドもオフラインでの売り上げは減少したが、多様なデジタルマーケティング活動を行うことでオンライン売上は成長した。チャンネル別顧客経験を拡大し顧客接点も多様化した。Laneigeは新製品である「Neo Cushion」の売上が130億ウォンを突破しブームを巻き起こし、クラウドファンディングを経て発売したLaneigeの「Phyto-Alexin」が話題となり存在感を見せた。3DマスクでCES革新賞を受賞したIOPEも「Retinol Expert0.1%」など多様な新製品を発売し、研究所基盤の高機能性ブランドとしての地位を高めた。CUBE ME、BRO&TiPS、BE READY、HOLITUALなど新成長ブランドも、多様な顧客ニーズを反映した商品を披露することで売上が拡大した。

    デイリービューティブランドは、mise en scène、HAPPY BATH、illiyoonが全体売上を牽引した中、デジタルマーケティングの強化によりオンライン売上は高成長を成し遂げた。Ryoの「滋養潤毛」、mise en scèneの「Hello!!Bubble」、HAPPY BATHの「Micro Micellar」、illiyoonの「Ceramide Ato」など、主要商品にマーケティング力量を集中することで販売が好調した。頭皮ケアブランドであるLABO-Hと、HAPPY BATHの新規ライン「SkinU」などを新発売し、プレミアムポートフォリオも強化した。

    (2020年発売の主要新製品: Sulwhasoo「滋陰生アンプル」、「珍雪名作ライン」、HERA「Youth Activating Cell Serum」、「Sensual Spicy Nudeライン」、「Glow Lasting Foundation」、「Glow Lasting Cushion」、VITAL BEAUTIE「Meta Green Slim」、primera「Clean & Safe Sanitizer Gell」、makeon「LEDパッチ」、Laneige「Neo Cushion」、「Phyto-Alexin」、Mamonde「Bllue Chamomile Soothing Repair Crream」、IOPE「Retinol Expert0.1%」、HAPPY BATH「V-Protectライン」、「SkinU」、mise en scene「Salon Plus Clinic10」、BE READY「Magnetic Fitting Cushion」、BRO&TiPS「Point Clinic」、FILLVOID「Perfumed Handwash Prime Edition5種」、HOLITUAL「Micro Balancing Essence」、STEADY「Sleep Nutrient Mask」など)

  • AMOREPACIFICの海外事業: 売上1兆7,453億ウォン(-16%)、営業利益179億ウォン(-83%)

    2020年、新型コロナパンデミックによりAMOREPACIFICの海外事業は全般的に下落した。しかし、多様なプラットフォーム及びeコマースチャンネルとの提携とコラボを通じてオンライン売上は拡大した。

    アジア事業は前年同期比16%減少した1兆6,497億ウォンの売り上げを記録した。厳しい状況の中でも代表グローバルブランドを中心に東南アジア市場を攻略するために努力した。

    特に中国では6.18セール及び天猫(Tmall)スーパーブランドデー、光棍節など大型オンラインショッピングイベントで高い売上成長を記録した。この他にもSulwhasooが東南アジアのSHOPEEとインドのNykaaに入店し、HERAがシンガポールのセフォラドットコムに進出するなど、グローバルeコマース市場も積極的に攻略した。Laneigeは「Radian-C Cream」及び「Perfect Renew Line」などで革新商品カテゴリーを強化した。「Age Control Line」をリニューアルしたMamondeは、ソーシャル及びライブコマースを拡大し新規顧客確保のために努力した。innisfreeは、「Black Tea Ampoule」を中国市場でローンチし高機能性ラインナップを強化、中華圏オフラインチャンネルのポートフォリオを再整備した。ETUDEは、アジア主要国のオフラインチャンネル効率化を通じて収益改善のための基盤を設けた。

    北米事業は766億ウォン(-18%)の売上を記録した。オフライン需要減少とinnisfree直営店効率化の影響により売上が下落したが、主要ブランドのeコマース売上は成長を維持した。Sulwhasooが米港のセフォラオン・オフラインチャンネルに進出、セフォラ専用商品であるLaneige「Lip Sleeping Mask X Netflix」をローンチするなど、チャンネル戦略を多様化し、市場変化に対応した。

    欧州事業は売上190億ウォン(-13%)を記録した。主要オフライン店舗の休店とSulwhasooのデパート売り場弊店などにより全体売上が下落した。しかしLaneigeの場合、オンラインとマルチブランドショップを中心に「Lip Sleeping Mask」などの販売が好調し売上が成長した。

innisfree : 売上37%減少した3,486億ウォン、営業利益89%減少した70億ウォン

innisfreeは3,486億ウォン(-37%)の売上と70億ウォン(-89%)の営業利益を記録した。オフライン店舗の縮小と共に新型コロナによる売り上げ減少が続き、営業利益も減少した。デジタルプラットフォームとの戦略的コラボによりオンラインチャンネルは成長した。「Brightening Pore Serum」及び「Black Tea Youth Enhancing」など、高効能商品で機能性スキンケアカテゴリ-でのリーダーシップも強化した。
(2020年発売の主要新製品:「Brightening Pore Serum」、「Truecare Vitamin C20 Ampoule」、「No-Sebum X mentos Edition」、「Black Tea Youth Enhancing」、「Ugly Carrot Handライン」、「My Color Palette」、「My Twinkle」など)

ETUDE : 売上38%減少した1,113億ウォン、営業利益赤字幅が縮小

ETUDEは1,113億ウォン(-38%)の売上を記録した。新型コロナの影響及び店舗効率化によりオフラインでの売り上げが減少し全体の売上が下落した。製造単価を節減するなど損益中心の事業構造を改編することにより赤字幅は縮めた。カカオトークプレゼント専用商品である「誕生日パンEye Palette Oven Kit」などを通じてオンラインチャンネルを積極的に攻めた。MBSチャンネルに入店し顧客接点を多様化、ブランドの魅力を高めるために「Play Color Eyes Mini HERSHEY’S」などのコラボ製品も発売した。
(2020年発売の主要新製品:「Play Color Eyes Mini HERSHEY’S」、「Powder Rouge Tint HERSHEY’S」、「Play Color Eyes Rose Wine」、「Disney Awesome Party Collection」、「Muhly Romance Collection」、「Glass Rouge Tint」など)

eSpoir : 売上9%減少した425億ウォン、営業利益は赤字転換

eSpoirは425億ウォン(-9%)の売上を記録した。直営店舗の縮小及びオフライン訪問顧客の減少により売上が下落、マーケティング費用の増加により営業利益は赤字転換した。カカオトークプレゼント専用商品である「Couture Lip Fluid Velvet Ruby Cacao Collection」などで積極的なデジタルマーケティングを行い、オンライン売上は成長した。「Red Meets Yellow」、「Taping Cover Moist Cushion」などを発売し、リップとFace Makeupカテゴリーの競争力も強化した。

AESTURA : 売上11%減少した990億ウォン、営業利益94%減少した4億ウォン

AESTURAは990億ウォン(-11%)の売上と4億ウォン(-94%)の営業利益を記録した。オンラインチャンネルでの好調にもかかわらず、インナービューティカテゴリーでの売り上げが減少し全体の実績が下落した。ドクターズコスメ部門5年連続「今年のブランド大賞」に選ばれ、病院取引先を拡大し競争力を強化した。新製品の「A-CICA Stress Relief Cream-Essence」を発売し、主力商品である「Atobarrier365 Cream」を育成することでマルチブランドショップチャンネルでの成長基盤も確保した。

amos professional : 売上19%減少した679億ウォン、営業利益15%減少した143億ウォン

amos progessionalは679億ウォン(-19%)の売上と143億ウォン(-15%)の営業利益を記録した。新型コロナの影響でサロンへの訪問客が減少し売上と営業利益が下落した。ヘアデザイナーのためのソリューションプラットフォームである「The AYUNCHE」を通じてサロンとの取引をデジタルに転換、デジタルコンテンツ発信を拡大しオンラインマーケティングも強化した。また、サロン専用の「Repair Cica」ラインを発売し、代理店専用の「Green Tea Active Shampoo」をリニューアルするなど商品の競争力も高めた。