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アモーレパシフィック、KAISTと皮膚細胞逆老化コア技術を開発

Global 2020-11-26
  • KAISTとの共同研究を通じて老化した人工皮膚モデル及び可逆化コア因子を発見
  • 皮膚及びバイオ分野研究を通じて老化及び人類の健康な寿命延長を期待

アモーレパシフィック技術研究院は、KAIST(韓国科学技術院)と共に老化した真皮線維芽細胞を若い細胞に戻す逆老化コア技術を開発した。KAISTバイオ及び脳工学科のチョ・グァンヒョン教授研究チームと行ったシステム生物学共同研究の結果は、国際著名学術誌である「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」の11月23日付オンライン版に掲載された。(論文名: Inhibition of 3-phosphoinositide-dependent protein kinase 1 (PDK1) can revert cellular senescence in human dermal fibroblasts)

老化した細胞は分裂能力が衰え、これにより再生速度が落ち組織機能が減退する。老化した皮膚細胞の場合、特にコラーゲンと弾性繊維を生成する能力が減少するので皮膚の再生速度が落ち、皮膚が薄くなりしわができる。また、皮膚バリアが弱まり乾きやかゆみ、外部の刺激による肌トラブルも頻繁に発生する。

アオーレパシフィック技術研究院は、KAISTチョ・グァンヒョン教授研究チームとの産学共同研究を通じて初めて老化人工皮膚モデルを開発し、老化した真皮線維芽細胞を若い細胞に戻せることがわかった。また、皮膚細胞の老化と関連した信号伝達ネットワークモデルを開発した。該当モデルをシミュレーション分析し、老化した皮膚細胞を若い皮膚細胞に戻すために必要なコア因子を発見し、これを調節する逆老化の初期コア技術と検証モデルを開発することができた。

関連の研究成果は、今まで取り戻せないと考えられた皮膚老化において、再び若返ることができる可逆化の可能性を発見したという点で意義深い。老化した人工皮膚モデルでKAISTチョ・グァンヒョン教授研究チームが新しく発見したコア因子(PDK1, 3-Phosphoinositide Dependent Protein Kinase)を調節した結果、減少したコラーゲン合成が再び増加し、皮膚再生能力が回復した。これは既存の技術の限界を超え、細胞分裂が止まった老化細胞を再び分裂できる若い細胞に戻せる可能性を確認したものだと言える。このような逆老化技術は、老化した皮膚の再生だけでなく、老人性疾患の発生を事前に予測及び抑止するのに役立ち、これにより人類の健康な寿命延長にも貢献すると期待される。

アモーレパシフィック技術研究院基盤革新研究所のパク・ウォンソク所長は、「アモーレパシフィック技術研究院は、今回KAISTチョ・グァンヒョン教授研究チームとの共同研究を通じて、老化信号ネットワークモデルと老化人工皮膚モデルを開発、皮膚老化を若返りできる可能性を確認した。これからもアモーレパシフィックは、皮膚及びバイオ分野で先立った研究を基に、止めることのできない時間の流れだと思われた老化をより積極的に遅らせたり改善することで、世界のお客様の健康を守るため最善を尽くしたい。」と、述べた。

一方、アモーレパシフィック技術研究院では、今回のKAISTチョ・グァンヒョン教授研究チームとの共同研究結果を基に、椿抽出物から皮膚老化を調節できるコア成分を抽出し、しわを改善する化粧品を開発している。