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アモーレパシフィック、緑茶乳酸菌エクソソームの皮膚抗炎症 効果を発表

Global 2020-07-29
  • 済州オーガニック茶畑から発見された緑茶乳酸菌エクソソームの皮膚抗炎症効果について論文を掲載
  • マイクロバイオーム、乳酸菌、エクソソームなど皮膚生態系関連の継続的な研究成果

アモーレパシフィック技術研究院の緑茶乳酸菌研究センター(Green Tea Probiotics Research Center)は、緑茶乳酸菌エクソソーム(Exosome)が皮膚へ抗炎症効果を示すことを明らかにした。この内容は関連分野において最高権威とされる国際ジャーナル<Journal of Extracellular Vesicles>のオンライン版(Volume9)に7月17日付で掲載された。 (論文名: Lactobacillus plantarum-derived extracellular vesicles induce anti-inflammatory M2 macrophage polarization in vitro)

アモーレパシフィック技術研究院の緑茶乳酸菌研究センターは、今年2月に開所して以来、済州島のオーガニック茶畑で独自に発見した新しい食物性緑茶乳酸菌株(Lactobacillus plantarum APsulloc 331261)素材の効能を次々に発表している。また、これを人体に生殖する微生物及びその遺伝情報を指すマイクロバイオーム(microbiome)の研究へと広げている。その間、研究センターでは緑茶乳酸菌が既存の乳酸菌株より腸と胃に優れた効能があることが発見されており、今回は緑茶乳酸菌から由来したエクソソームが人の肌の組織と免疫細胞において抗炎症効果があると発表した。

エクソソーム(exosome、細胞外小胞)とは、生命体が細胞間での情報伝達のために分泌する粒子径100 nm前後の天然ナノ粒子である。エクソソームは生体に効能がある物質を他の生命体や細胞に素早く正確に伝えることができるため、近頃、世界の生命科学や医学分野から注目されている。

アモーレパシフィック技術研究のチョ・ウンギョン主席研究員と研究グループはオーガニック緑茶畑から独自に発見した植物性緑茶乳酸菌からエクソソームを分離し精製することに成功した。また、該当物質が、ミクロ化された単核球細胞を炎症反応の幅と深さを決定し、抗炎症効能を主導するType IIマクロファージ(Macrophage 2b; M2b)へと分化を誘導するという事実を究明した。さらに、緑茶乳酸菌エクソソームが肌の過炎症状態を改善し、抗炎症効果を示すという事実も確認された。

アモーレパシフィック技術研究院のパク・ヨンヨ院長は、「今回、アモーレパシフィック緑茶乳酸菌研究センターが発表した内容は、世界の生命科学学会で注目されているエクソソームの皮膚効能と活用可能性を発見したという点で、大変意味のある結果だと思う。アモーレパシフィック技術研究院は、マイクロバイオーム調節の核心である乳酸菌及び乳酸菌由来のエクソソーム研究に更に力を入れ、グローバル顧客に革新的な肌ソリューションをお届けできるよう最善の努力を続けていく」と意志を明らかにした。

一方、アモーレパシフィック技術研究院は、2013年から皮膚細胞エクソソームの機能とニキビやアトピーの原因となるエクソソームの影響及び作用機転について研究結果を発表しており、エクソソーム基盤の皮膚生態系に関する研究を続けている。