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アモーレパシフィックグループの2020年第1四半期決算

Global 2020-04-28
  • アモーレパシフィックグループの2020年第1四半期決算売上1兆2,793億ウォン、営業利益679億ウォン
  • 新型コロナウィルスの影響で国内外の化粧品市場が低迷
  • デジタルチャネルの成長可能性を確認、カスタマイズ化粧品のリーダーとして新たな跳躍を準備

アモーレパシフィックグループは2020年第1四半期1兆2,793億ウォン(-22%)の売上と679億ウォン(-67%)の営業利益となった。新型コロナウィルスの影響の中でもデジタルチャネルの成長可能性を確認し、デジタルチャネルの改善とカスタマイズ化粧品技術により新たな跳躍に向けた基盤を築いた。

免税店や百貨店など、主要オフラインチャネルの売上下落により営業利益は減少したが、ブランド競争力強化のための新商品発売を引き続き行った。カスタマイズ3Dマスク技術ではCES2020革新賞を受賞、今後のカスタマイズ化粧品時代のリーダーとして跳躍し、特別な価値を提供する「新しいカスタマーエクスペリエンス」に注力した。

アモーレパシフィックグループは主要免税店と連携した初のコラボレーションブランド「SIENU(シエヌ)」を発売し、ラグジュアリーブランドのポートフォリオを強化した。また「HOLITUAL(ホリチュアル)」、「FILLVOID(フィルボイド)」、「LABO-H(ラボエイチ)」などの新ブランドを相次ぎ発売し、細分化された顧客のニーズに対応した。 eSpoir(エスポワール)はマルチブランドショップチャネルの拡大とFace Makeup製品好調により、売上と営業利益が増加した。

海外事業は新型コロナウィルスの影響により、売上・営業利益ともに減少した。しかし、中国でSulwhasoo(雪花秀, ソルファス)のソルリンアイクリーム、タイでSulwhasooの珍雪(ジンソル)名作ラインをそれぞれ発売し、アンチエイジングカテゴリーでの競争力を維持した。中国のT–mall(天猫)での多様なブランド活動によりオンライン売上を伸ばし、innisfree(イニスフリー)はUAE1号店で中東市場に初進出、顧客接点を拡大した。北米市場ではマルチブランドショップおよびオンラインチャネルにおけるLANEIGE(ラネージュ)、innisfree(イニスフリー)の成長が著しかった。セフォラ専用商品「LANEIGE lip sleeping mask X Netflix」の発売などにより、北米事業における売上が増加した。

アモーレパシフィックグループは新型コロナの影響にもかかわらず、デジタルチャネルでの競争力を確保し成長の基盤を築いた。海外市場でのチャネルポートフォリオを多様化させ、カスタマイズ化粧品技術の開発や国内外のデジタルチャネルの改善などを通じて2020年度の実績改善につなげていく。

2020年第1四半期主要ビューティー系列会社の決算

アモーレパシフィック : 売上は22%減の1兆1,309億ウォン、営業利益は67%減の609億ウォン

主力系列会社であるアモーレパシフィックは1兆1,309億ウォンの売上(-22%)、609億ウォンの営業利益(-67%)となった。韓国国内のオンラインチャネルの売上は80%以上増加したが、新型コロナウィルスの影響で免税店、百貨店、路面店などオフラインチャネルの売上が下落し、営業利益も減少した。 韓国国内事業の売上は前年同期比19%減の7,608億ウォン、海外事業売上は28%減の3,739億ウォンとなった。

  • アモーレパシフィックの韓国国内事業 : 売上7,608億ウォン(-19%)、営業利益866億ウォン(-33%)

    ラグジュアリーブランドの主要チャネルである免税店や百貨店、訪問販売など、主要オフラインチャネルの売上は減少したが、オンラインの売上は80%以上成長した。プレミアムチャネルもオンライン、マルチブランドショップなどの新規チャネルを通じて顧客接点を増やすことで新型コロナウィルスによる影響を最小限にとどめた。

    主要免税店との初のコラボレーションブランド「SIENU(シエヌ)」の発売を通じてラグジュアリーブランドのポートフォリオを拡大し、エステ専門テラピーブランド「HOLITUAL(ホリチュアル)」、ハイエンドボディケアブランド「FILLVOID(フィルボイド)」、頭皮ケアブランド「LABO-H(ラボエイチ)」など、画期的な新ブランドを相次いで発売、細分化された顧客ニーズへの対応を強化した。デイリービューティーブランドは「mise-en-scène(ミジャンセン)」のヘアカラーリング剤、「HAPPY BATH(ハッピーバス)」のボディウォッシュなどの洗浄剤、「Illiyoon(イリユン)」の保湿ラインの販売が拡大した。

    IOPE(アイオペ)はカスタマイズ3Dマスク技術でCES2020革新賞を受賞し、今後のカスタマイズ化粧品市場のリーダーとしての土台を準備した。(明洞のIOPEフラッグシップショップでのカスタマイズ化粧品サービスが5月にオープン) (第1四半期の主な新商品: Sulwhasooの珍雪(ジンソル)名作ライン、Sulwhasooのソルリンアイクリーム、Vitalbeautie緑茶からの乳酸菌、新規ブランドSIENU、HOLITUAL、FILLVOID、LABO-Hなど)

  • アモーレパシフィックの海外事業 : 売上3,739億ウォン(-28%)、営業利益赤字転換

    アジア事業は前年同期比31%減の3,456億ウォンとなった。代表グローバルブランド(Sulwhasoo、 LANEIGE、Mamonde、innisfree、ETUDE)を中心に多様な革新商品が発売され、Mamondeは中国とマレーシアのマルチブランドショップチャネルに進出した。中国T-mallでの「Sulwhasoo X Tmall Heybox」イベント、婦女節(3月8日)など中国オンラインチャネルでの積極的な活動により、中国ラグジュアリーブランドのオンライン売上は50%以上成長した。LANEIGEも中国T-mallのスーパーブランドデーで注目を集めた。innisfreeはUAE1号店を通じて中東市場に進出し、アジア市場での質的成長基盤を構築した。

    北米事業における売上は26%増の230億ウォンで、オンラインチャネルとマルチブランドショップを中心にLANEIGEとinnisfreeブランドの売上が伸びた。セフォラ専用商品「LANEIGE Lip Sleeping mask X Netflix」を発売するなど、存在感を強めた。Sulwhasooは米国セフォラに進出し、顧客接点を広げた。

    欧州事業は新型コロナによる主要店舗の休業で欧州内需要が冷え込み、7%減の54億ウォンの売上となった。

innisfree : 売上31%減の1,074億ウォン、営業利益76%減の51億ウォン

innisfreeは2020年第1四半期1,074億ウォン(-31%)の売上と51億ウォン(-76%)の営業利益となった。 新型コロナの影響により、オンラインを除いた路面店での売上と免税チャネルでの売上が下落した。厳しい環境の中でも高効能自然主義ブランドのイメージ強化のための機能性商品を発売し、商品の競争力を補強した。オンラインプラットフォームとの戦略的提携を強化し、オフラインチャネル効率化に向けた新戦略を準備中だ。 (第1四半期の主要新商品:「Brightening Pore Serum」など)

ETUDE : 売上31%減の346億ウォン、赤字縮小

ETUDEは2020年第1四半期346億ウォン〔-31%〕の売上となり、赤字の幅が縮小した。 ETUDEも免税チャネルと路面店での売上は不振だったが、マルチブランドショップへの進出やデジタルチャネルとのコラボで全体の売上は上昇した。コラボ製品の発売で商品競争力を高め、売上成長や赤字店舗の閉鎖、製造原価の改善などにより赤字幅を縮小した。 (第1四半期の主な新商品 :「 ‘Play Color Eyes Mini Hershey’s」、「Powder Rouge Tint Hershey’s」など)

eSpoir : 売上20%増の138億ウォン、営業利益は増加

eSpoirは2020年第1四半期138億ウォン〔+20%〕の売上、18億ウォンの営業利益となった。 マルチブランドショップチャネルの拡大で顧客接点を多様化させ売上を伸ばした。同時に直営店縮小を通じた費用効率化で営業利益が増え、「Red Meets Yellow」、「No Wear Chiffon Matte」、「Pro Tailor Foundation Be Silk」など、差別化されたメイクアップ新商品を発売し、ブランド競争力を強化した。

AESTURA : 売上13%減の240億ウォン、営業利益42%減の16億ウォン

AESTURAは2020年第1四半期240億ウォン〔-13%〕の売上と16億ウォン〔-42%〕の営業利益となった。マルチブランドチャネルとクリニックでの売上は増加したが、インナービューティ商品の販売が減少し、全体の売上と営業利益は減少した。アモーレ聖水〔ソンス〕店に「AESTURA365保湿シェルター」というポップアップを運営し、ブランド体験と認知を促進した。

AMOS PROFESSIONAL : 売上24%減の187億ウォン、営業利益は21%減の44億ウォン

AMOS PROFESSIONALは187億ウォンの売上と44億ウォン〔-21%〕の営業利益となった。サロンの売上減少により営業利益が減少した。代表商品である「緑茶実感」が「marie claire PRIX D’EXCELLENCE DE LA BEAUTE2020」で受賞し、差別化された商品力を立証した。「Pure Smart Shampoo Fresh」などの機能性新商品を発売し、ポートフォリオを多様化した。