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アモーレパシフィックグループ、新社屋完成

Global 2018-01-09
1945年 創設以来、1956年ソウル龍山(ヨンサン)で本格化した美しい夢が現在のアモーレパシフィックとなり、いまや世界とともに歩んでいます。世の中をより美しく変える美の殿堂となるアモーレパシフィックグループの新本社ビルで韓国の美と共に新しい夢を創っていきます。
- アモーレパシフィックグループの代表理事会長ソ・ギョンベ

アモーレパシフィックグループは新社屋竣工を終え、「美の殿堂」から「遠大な企業(Great Brand Company)」ビジョン達成に拍車をかけていく計画である。 アモーレパシフィックグループの全社員は昨年末から今年はじめにかけ、韓国の美を代表する白磁大壺をコンセプトに設計されたソウルの新本社へと移転した。

1945年開城(ケソン)で創業したアモーレパシフィックの創業者ソ・ソンファン先代会長は1956年、現在の本社敷地である龍山(ヨンサン)区漢江(ハンガン)路に事業の土台を作り、事業拡大に合わせて1976年10階建ての新館を竣工、 アモーレパシフィックグループを、韓国化粧品産業をリードする代表企業に成長させた。そして2017年アモーレパシフィックグループは同じ場所に創意工夫と疎通を追求するための新本社ビルを建設、グローバルビューティ市場に向け3度目の龍山(ヨンサン)時代を切り開いた。

アモーレパシフィックグループは企業成長の長い歴史を共にしてきた龍山(ヨンサン)で、企業市民としての社会的責任を果たしつつ、周辺地域との調和をはかるという基本原則を立てた。そのため、「つながり (Connectivity)」というキーワードの下、新本社ビルを自然と都市、地域社会と企業、顧客と役員スタッフの間で自然な交流と疎通ができる場所にするために工夫を重ねた。そこで、開放的でありながら統合的な業務スペースであると同時に、龍山(ヨンサン)と地域社会、ソウルに新しい文化と社会的活力を吹き込むコミュニティーの場としての品格をもった建築物で都市再生の新しい道を提示していく計画だ。

アモーレパシフィック新本社の夜の全景

ソウル市龍山(ヨンサン)区漢江(ハンガン)大路100にあるアモーレパシフィックグループ新本社ビルは、イギリスの世界的建築家であるデイヴィッドチッパーフィールド(David Chipperfield)が設計を担当した。デイヴィッドチッパーフィールドは飾り立てる美しさではなく、シンプルな美しさで、優しく豊かな感覚を与えてくれる白磁大壺にインスピレーションを得て、アモーレパシフィックグループ新本社を優雅で簡潔なラインの白磁大壺として表現した。特に韓屋の中庭を連想させる庭園を建物の中に造成するなど、韓国の伝統家屋を現代的に再解釈した要素を随所に反映し、ビルに囲まれた都心に韓国的な美しさを放つ建築物を設計した。また、アモーレパシフィックグループは韓国の若い建築家とコラボレーションをして新本社ビル周辺の環境も設計し、韓国の建築文化発展にも貢献した。新本社ビルとつながっている新龍山(ヨンサン)駅(地下鉄4号線)の地下歩道はstpmj(建築家:イ・スンテク、イム・ミジョン)が、本社の後方にある公園管理室はヤン・スイン建築家がデザイン設計を担当した。

アモーレパシフィックグループの新本社ビルは地下7階、地上22階、延べ面積188,902.07m²(約57,150坪)で、7千人が勤務できる規模である。最も大きな特徴が建物内にある三つの庭園「ルーフガーデン」だ。5階と11階、17階に 5~6階分のスペースを設けて造られた庭園により、全社員がビルのどこで勤務していても自然に近い環境にいる感覚で、季節の変化を感じながら落ち着いてリラックスした休息とコミュニケーションを取ることができる。

アモーレパシフィック新本社のルーフガーデン

地下1階から地上3階までは、地域社会と疎通を図るために造られた共用文化スペースとなっている。1階のロビーに入ると1階から3階まで吹き抜けの広いスペース「アートリウム」がある。コンクリート打ちっぱなしの技法で仕上げたアートリウムは商業施設を最低限に抑え、公益性のある空間を造成し、開放性を強調した。一般的に建物の低階部は収益性を考慮して商業施設にする場合が多く、アモーレパシフィックのように公共性を考えた空間運営をする企業は稀なケースと言える。特に、1階には美術館、展示図録のライブラリーなどがあり、社員や来訪客、市民が様々な文化に自由に触れることができるように開放し、文化を分かち合う企業市民としての責任を果たしている。アモーレパシフィック美術館は1階と地下1階にある展示室で多彩な企画展が行う予定だ。2~3階には大講堂(450席規模)を設け、文化イベントを開催、外部からの顧客のための約30カ所の応接室(6~110人規模)と顧客研究空間、アモーレパシフィックブランドを体験できるショップなど、様々な顧客との疎通をはかる空間が設けられた。2階には子供がいる社員のために90人を収容できる社内保育園(約269坪規模)も設けられている。

5階からは福祉空間とオフィスに構成されている。5階は全社員が笑顔で働いてもらうために造ったスペースで、約800人が同時に利用できる社員食堂やカフェ、最大で130人が楽しむことができるフィットネスセンター /GXルーム、その他休憩室、ヒーリングゾーン(マッサージ室) など、福祉専用スペースとなっている。

アモーレパシフィック新本社のループトップソーラーパネル

6~21階はオフィスで、風通しの良いコミュニケーションに重点を置いた構造となっている。多くの人がより自由に疎通できるよう、水平で広い業務スペースを造った。社員同士が円滑なコミュニケーションをとれるように仕切りパネルを無くしたオープン型デスクを設置、上下階を自由に移動できる内部階段も数カ所設けた。会議室は全ての壁がガラスで設計されている。さらに個人の業務スペースの他、業務協力のための共同作業の際に使うスペースを拡大、集中的に業務に没頭できる1人用のワークフォーカス空間を造るなど、業務内容や個人の必要性に合わせて必要な空間を自由に選択できる柔軟な環境を提供している。また、3つの庭園の開口部と建物の外部の窓は、ビルのどの席にいても自然の彩光が入り満喫することができるオフィスとなっている。さらに、自然彩光に最適化した家具の配置、外部の照度によって自動センサーで調節される内部照明を設置し、全社員に健康なオフィス環境を提供するための工夫をしている。

アモーレパシフィックグループの新本社には持ち株会社であるアモーレパシフィックグループをはじめ、アモーレパシフィック、エチュード、イニスフリー、エスポワール、アモスプロフェッショナル、エストラなど、主要ビューティ関係会社の社員約3千5百人が入り、美しさで世界を変えるアジアンビューティクリエイターとしてグループのビジョンである「遠大な企業(Great Company)」という新しい挑戦に共に挑んでいく計画だ。

一方、1月2日ソウルの新本社ビルで行われた2018年の始業式でアモーレパシフィックグループのソ・ギョンベ代表理事会長は「遠大な企業(Great Brand Company)に向けた崇高なビジョンを秘めているここ新本社で美しい航海を続けていこう」と述べ、新年の経営方針を‘Act Now(直ちに決行)’に定め、「世界を驚かせる革新的商品を開発、お客様に喜んでいただける顧客経験を提供し、確かなデジタルインフラと力量でデジタル時代をリードしていかなければならない、そのためには社員の一人一人ができる事を小さな事から一つずつ具体的に直ちに決行してほしい」と強調した。

  • i朝鮮王朝の後期に制作された韓国の宝物第1437号白磁大壺は、韓国語で白磁タルハンアリ(月壺)と呼ばれているが、雪のように白い白磁の肌をした丸い形態がまるで満月のように見えるとして付けられた名前である。